地下探査技術とは
地下を探査する技術は大別して、大きく2種類の方法がある。一つは、地磁気や重力などの地球の事象を検出し地下を探査する方法、もう一つは、人為的に振動、磁界や電波を発生させ、地下を探査する方法がある。
しかし、非開削工法を支援するための探査対象物は、埋設管、埋設物や空洞であるため、地層や鉱物を探査する方法は適していない。そのため対象を地中レーダと、人為的な磁場を使用する電磁誘導法の二つの技術に限定をしている。
地下探査技術の(区分)分類
区分(分類) | 探査技術の概要 | 適用技術 | ||
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地 下 探 査 技 術 |
埋 設 物 探 査 |
線 的 探 査 |
線的埋設物調査は、探査対象である管やケーブルなどの埋設物を予め特定し、その埋設位置を線的・連続的に追跡調査するものである。探査結果は、埋設物企業者の台帳整備等や設備管理図面の陳腐化解消、あるは埋設物管理情報の欠落解消等に用いられる。 | 地中レーダ法(手押型) 電磁誘導法 |
面 的 探 査 |
面的埋設物探査は、ある程度の広がりを持った面的な探査範囲を設定して、その中に存在する埋設物の埋設位置を探査するものである。探査結果は道路の維持管理や地下設備の新設スペース有無の確認などに用いられる。探査結果の表示は、最近だは二次元画像表示だけでなく、三次元画像表示などの形で表示することも可能となっている。 |
地中レーダ法(手押型) | ||
特 定 探 査 |
特定箇所埋設調査は、探査範囲を限定して、その中の埋設物の埋設位置を探査する。探査結果は、推進工法の立坑位置の選定や新設管渠設備の施設位置選定等に用いられる。また、探査範囲が限定されるために探査の測線数は面的な探査と比べると少なくなる。 | 地中レーダ法(手押型) | ||
空 洞 探 査 |
概 略 探 査 |
探査区間内をスクリーニング探査し、空洞の可能性のある個所を把握するために行う。内容的には、主に時速30~50kmで走行できる効率の良い車載型ないしは車両牽引型地中レーダを用いって、広範囲にわたって路面下空洞の可能性を概査するもので、探査業務は一般の交通流の中で行う。 |
地中レーダ法(車両走行型) | |
詳 細 探 査 |
概略探査等で把握された空洞の可能性のある個所についてその箇所毎に空洞の可能性を判断し、その位置や広がりを明確に特定するために行う。 一般的には、先ず「概略探査」で広範囲に路面下空洞の可能性を探査し、次にその結果から空洞が疑われる場所対して詳細探査を行う手順となる。 |
地中レーダ法(手押型) |